Ut Video Codec Suite の Windows での開発環境は Visual Studio 2005 だったのですが、Visual Studio 2013 に移行を完了しました。なるべくなら新しいものを使いたいよね、というのもありますが、VS2005 を Windows 7 で使うと時々固まる、特にファイルの保存に2秒ぐらいかかるという謎の挙動があって、これともおさらばです。

普通なら、古い Visual Studio で作った古い形式のプロジェクトやソリューションを新しい Visual Studio で開くと新しい形式に変換してくれるのですが、Ut Video Codec Suite の場合は何故かうまく変換できずに失敗します。仕方ないので、空のソリューションに新規プロジェクトを追加していく、という方法で移行しました。 NKT

ところで、同一ソリューション内の別のプロジェクト(DLL/スタティックライブラリ)をリンクしようとする場合、VS2008 までだと「プロジェクト依存関係」を設定すると同時にリンクされるようになっていて、明示的に個別の出力ライブラリ(デバッグビルドやリリースビルドで異なってくる)を指定する必要はなかったのですが、VS2010 以降ではそれではリンクはされません。代わりにプロジェクトのプロパティにある「共通プロパティ」の「参照」で依存先のプロジェクトを指定することになります。

vs2013-project-commonprop-reference

こっちで指定すると、自動的にビルド順序も適切に設定されます。なお、「プロジェクト依存関係」で指定した依存関係はソリューションファイルに保存されるのに対し、「参照」で指定した依存関係はプロジェクトファイルに保存される、という違いがあります。

あれっ? と思って VS2005 で「共通プロパティ」を見てみたら、同じ設定項目が存在します。知らなかった。

vs2005-project-commonprop-reference

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  1. [UtVideo] VS2013 移行後のベンチマーク

    前述のとおり開発環境を Visual Studio 2013 に移行したわけですが、せっかくなのでざっくりとベンチマークを取って比較してみます。Ut Video Codec Suite は主要部分はほぼアセンブラ化されてい…

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