12月
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Ut Video Codec Suite のインストーラを置き換えるべく、Inno Setup と格闘しています。これを書いている時点では格闘はおおむね終わっているのですが。
Visual Studio の Professional Edition 以上にはインストーラを作る機能が付いてくるのですが、これで作るインストーラは簡易なものであるため、以下のように若干の制限があります。
- インストーラの属性として 64bit 環境を対象とすると、そのインストーラは 32bit Windows では実行できない。(そりゃそうだ)
- かといって、32bit 環境を対象としたインストーラには 64bit 版の実行ファイルや DLL を含められない。正確には、含めてもインストールされない。
- インストールウィザードの多言語化(日本語版 Windows 上では日本語のウィザードが表示され、その他の言語の Windows 上では英語のウィザードが表示される、とか)ができない。
というわけで、32bit Windows 向けのインストーラと 64bit Windows 向けのインストーラは別に作らなければいけませんし、日本語ではない人を相手にしようとすると必然的に英語のインストーラにする必要があります。
もっとも、どうせ文言も見ずに次へボタンを押していく人がほとんどだろうし、言語に関してはあまり問題ではありません。一方、32bit と 64bit でインストーラを分けなければいけないのは分かりやすさの点で問題があって、それによってトラブルに遭遇した人はたくさんいるようです。そんなわけで、以前から問題があることは認識していたのですが、ようやく重い腰を上げてインストーラを別の方法で作ることにしました。
別の方法と言っても特に複数種類検討したわけでは無いのですが、なにやら評判は良さそうなので Inno Setup を使うことにしました。単一のインストーラで 32bit Windows 向けと 64bit Windows 向けの両対応にできるし、多言語化もサポートしています。インストーラスクリプトも単純なので簡単に書けます。ただ、インストーラを移行した結果、上書きインストールの判定に互換性がなくなるので、そこは注意しないといけません。
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