AEオフ2016 で、「Ut Video Codec Suite のご紹介」として LT をやってきました。ご紹介というか宣伝というか。

発表資料はこちら (pptx)

ところで、発表時間が足りなくてスキップしたスライドの中に「可逆圧縮コーデックのシェアウェアに市場性はあるか」というページがあるんですが、2次会で周りに意見を聞いてみたところ、おおむね「ダメなんじゃね?」という反応でした。むーん。一家言ある方はコメントお願いします。

Ut Video Codec Suite の既存の問題や新機能の計画を GitHub の issue として公開するようにしました。

質問とかも GitHub の issue として書いても構いません(もちろん日本語だけで問題ありません)。また、これまで通り blog のコメントとして書いても構いません。

QuickTime for Windows が EOL になったこともあり Premiere Plugin 版のコーデックを作らないとなぁと思っています(いました)。

なのでプラグイン SDK のドキュメントを読んでいたのですが、どうもコーデックだけを書くことができないように見えます。ファイルを与えて映像や音声のストリームを取り出すもの(インポーター)や、映像や音声のストリームを与えてファイルを作るもの(エクスポーター)は作れるようですが、これらはコンテナフォーマットをプラグイン自身で扱うことになります。私はコンテナフォーマットに興味は無い…というか、もしこのようなプラグインを作ろうとしたらコンテナフォーマットを触るコードを1から書かないと行けなくなります。あり得ません。

ていうかホントにコンテナフォーマットを扱うプラグインと中身のストリームを扱うプラグインとで分離されてないの?それとも資料の解釈間違ってる?

HitFilm という編集ソフトで、Ut Video Codec Suite の映像をタイムラインに置くと、1フレームおきにしか表示されない(表示されないフレームは透明なものになる)という現象があります。結構前に指摘されていたのですが、今さっきようやく確認しました。他のコーデックでエンコードした映像、例えば MagicYUV や Lagarith の場合はこの症状は起きないようです。

とりあえず現状では、Ut Video Codec Suite の DMO インターフェース部分の実装が HitFilm と相性が悪いせいらしい、というところまでしか分かっていません。DMO インターフェースを提供する utv_dmo.dll を削除するとこの現象は起こらないため、DMO ではなく VCM でコーデックを使わせれば回避できそうなのですが、HitFilm にそういうオプションは存在しないようです。

ていうか AVI ファイルを読み込む際に VCM ではなく DMO を使おうとする編集ソフトは初めて見ました。(内部的には DirectShow を使ってるんでしょうか?)

機能追加
  • QuickTime 版を Adobe ソフトウェアで適切に利用できるようになった。

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Apple、QuickTime for Windowsのサポート終了を正式に告知していたことが判明 -INTERNET Watch 「判明」ってのもすごい言い方ですが(^^;

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久しぶりにエゴサーチしてたら英語版 Wikipedia に記事があるのに気付きました。1年前からあるようです。

内容はパッと見る限りドイツ語版のと同じですが、他言語版リンクは設定されてないようです。記事名違うしなぁ。ていうかドイツ語版の記事作った人はなんでこの記事名にしたんだ。

機能追加
  • 内部保持形式が RGB 10bit および RGBA 10bit のコーデック (FourCC: UQRG, UQRA) を追加した。とても遅い。
バグ修正
  • DMO コーデックで、一部の対応しない入力フォーマットに対して、出力フォーマットを提示していた。
  • VCM および DMO コーデックで、一部の対応しているべき入力フォーマットに対して、対応していないと返していた。

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バージョン 16.0.0 に向けて、UQRG (UtVideo Pro RGB 10bit) と UQRA (UtVideo Pro RGBA 10bit) を実装している(実装した)のですが、

  • 一般的な 10bit 対応の動画編集ソフトは QuickTime 経由でしか 10bit 動画を扱えない(少なくとも VCM 経由ではダメ)。独自のプラグインインターフェースを持つソフトもあるにはある(Premiere とか)
  • Premiere Pro for Mac は UQRG/UQRA をうまく使ってくれない。挙動を見る限り 8bit (k32ARGBPixelFormat) でコーデックに渡そうとして失敗しているように見える
  • Premiere Pro for Windows でも同様の挙動。
  • 使ってくれるようになる条件が不明で頓挫。そもそも Premiere の設定方法からして分からないのだけど。
  • AfterEffects for Windows で試してみると「数百万色」(=8bitカラー)しか選べない。「数兆色」(=16bitカラー)が選べない。
  • EDIUS Pro 8 だとプロジェクトの設定を 10bit にすると UQRG/UQRA を期待通り使ってくれる。8bit の時にどうなるかは試していない。
  • しかし、周知のとおり QuickTime for Windows は EOL っぽいので、 Windows 用のソフトだけで使えてもほとんど意味がない。

うーんうーん…

IkaLog には Slack 連携機能があって、バトルの結果を Incoming WebHook 経由で発言させることができるのですが、発言内容はルールとマップと勝敗だけであり不十分であるため、チャンネル内の他のプレーヤー向けの記録としては結局手動で stat.ink の結果の閲覧ページを貼っていました。しかし、これだと stat.ink への投稿が完了するまで待って URL を調べて発言して、となって面倒です。下手すると次のバトルが始まってしまうし。

というわけで、IkaLog の作者の hasegaw さんにお願いして、IkaLog が stat.ink へバトル結果を投稿した時の完了イベントを WebSocket 経由で取得できるようにしてもらい、それを利用して Slack の Incoming WebHook 経由で URL を自動で貼るスクリプトを作りました。

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