昔から書き溜めていた…というほどのことでもないのですが、AVX-512VBMI2 が使えるプロセッサ、具体的には Ice Lake 向けの UMxx の最適化ルーチンをテスト実装しました。なお、このコミットあるいはブランチがそのままリリースに入ることはありません。

UMxx (UtVideo T2) の圧縮手法である 8SymPack は、 AVX-512 、もっと言えば VPCOMPRESSB/VPEXPANDB 命令が使える環境 (AVX-512VBMI2) でようやく最適なコードを書けるように設計してあります。ところが、 AVX-512 が使えるパフォーマンスデスクトッププロセッサ(Core で言えば Extreme ではない普通の i7 のこと)は当初予定では 2018 年に出るはずが 10nm プロセスの「失敗」により遅れに遅れ、現時点では 2020 年末に出たら大歓喜、下手をすると 2022 年なんじゃないかという悲惨な状況です。

一応、パフォーマンス「ノートブック」プロセッサなら Ice Lake が出ているので試せないことはないですが、私ノート PC 使わない人間ですし、親が使っているノート PC は親自身が困ってないのでリプレースは行われず、コーデック開発のためだけに買う気も起きないのでこのままです。ノートしか出てないので仮にリリースしたとしてもこのソフトウェアのターゲットを考えるとあまり意味がありません。

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