性能向上
  • ULRG,ULRA,ULY2: AVX 命令が使用可能な環境で、ネイティブな色空間からのエンコードを高速化した。x86 の場合は 10% 程度、x64 の場合は 12% 程度。
  • ULRG,ULRA,ULY2: AVX 命令が使用可能な環境で、「圧縮率優先」でエンコードされた映像のネイティブな色空間へのデコードを高速化した。x86 と x64 ともに 5% 程度。

readme 日本語 英語 / バイナリ Windows (exe) Mac OS X (zip) / ソース

上に書いてある通り、AVX 命令が使用可能な環境で高速化しました。「デコード速度優先」でエンコードされた映像のネイティブな色空間へのデコードは別の原理で以前(バージョン 8.3.0バージョン 8.4.0)高速化したので、今回の高速化の対象ではありません。ネイティブでない色空間に関しても対象ではありません(readme には書き忘れましたが)。

「AVX 命令が使用可能な環境」というのは、現時点では以下の両方を満たす環境を言います。

  • CPU が以下のいずれかであること
    • Sandy Bridge / Ivy Bridge マイクロアーキテクチャの CPU (Pentium/Celeron ブランドのものを除く)
    • Bulldozer マイクロアーキテクチャの FX シリーズ CPU (A シリーズ APU は AVX に非対応)
    • Piledriver マイクロアーキテクチャの CPU / APU
  • OS が以下のいずれかであること
    • Windows の場合: Windows 7 SP1 以降 または Windows 8 以降
    • Mac の場合: Mac OS X 10.6.8 以降 または OS X 10.7 以降

ただし、Bulldozer / Piledriver の場合は実際に速くなっているかどうかは分かりません。(測ってないし)

何故 AVX 命令が必要ということになった(した)のかについては、次の記事を参照してください。

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3 comments untill now

  1. ありがとうございます

  2. (◡‿◡✾)キマシタワー @ 2013-05-01 12:11

    Ivy BridgeなPentium/CeleronはAVX使えませんね。

  3. 梅澤 威志 @ 2013-05-01 14:09

    む、そうですか。記事の方は修正しておきます。

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