ダンス中のアピールも複数回録画して同じアングル・ポーズ・マークにすることは極めて難しいはずなので、抜くのは現実的ではないと思われます。
と書いているのですが、厳密でなくてもいいのなら、比較的破綻の少ない結果を得ることができます。だいぶ前に cocoonP に指摘されてたんですが、記事にしてなかったんで。あまりにも前過ぎていつ指摘されたのかは忘れました。
何はともあれ実例から。
「clip1」と「clip2」が入力で、「結果」が抜いた結果(黒背景と写真背景)です。「結果(逆入力)」は入力の clip1 と clip2 を逆にして ImasMultiColorKeying2 フィルタに渡した場合の結果です。
「結果」ではclip1で飛んでいるハートマークは若干薄いピンクになって出力され、clip2で飛んでいるハートマークがグレーになって出力されます。また、「結果(逆入力)」ではclip1で飛んでいるハートマークは青になって出力され、clip2で飛んでいるハートマークは赤紫になって出力されます。要するに、
ImasMultiColorKeying2(0, clipA, clipB)
とした時に、clipA のパーティクルは clipA の背景と混ざった色になり、clipB のパーティクルは clipA の背景の色そのものになって出力されます。ただし、キャラと重なっている部分に関してはそのままの色になるため、clipA がグレー以外だとキャラと背景との境界の部分で出力でのパーティクルの色(色相)が大きく変化してしまいます(これが「結果(逆入力)」)。まあ、それはそれで面白い効果ではあるのですが。
あと、両方の入力のパーティクルが出力に出てくるので、パーティクルが倍出てくることになります。にぎやかです(笑
まとめると、破綻の少ない結果を得るためには、以下のようにするべきです。
- clip1 にはグレーバックを使う。
- clip2 にはブルーバックまたはグリーンバックを使う。
ところで、アピール抜きに限りませんが、以下の点も重要です。
- 765comm@nd改を使って環境光の映り込みをなくす。
- フィルタに入力する前にノイズリダクションをかける。ノイズリダクションをかけた結果を一時ファイルに保存する場合は、RGB24で保存する。
ちなみに、2色使ったアルファ抜きは nukIM@S2 でもできますが、計算方法が違うために同じ結果にはなりません。どちらの結果の方がより好ましいかは人によると思いますが。
あと、ネタ元の cocoonP が俺の動画を貼りやがれコノヤロウとか言ってたので、
57秒ごろでアピール抜きが使われています。
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