或るプログラマの一生

前回、常に 8×4/4 シャーシのトラックに乗ることにしようか…などと考えていたわけですが、その場合操作性（曲がりやすさとか）の他にも燃費が気になってくるところです。

ETS2/ATS のゲームオプションには「現実的な燃料消費」という項目があります。デフォルトではオフですが、オンにすると走り方や貨物の重さによって燃費が変わるようになります。というわけで、前回のゴールであるドーバーから海を渡ったカレーの整備工場からパリの整備工場（ルノーのディーラー）までの 267km を、トラックの構成を変えながら制限速度上限で走って燃費を計測しました。フランス国内なので制限速度は基本的に 90km/h です。

比較基準は前回終わった時の以下の構成になります。
Mercedes-Benz New Actros
GigaSpace, 8×4/4, OM 473 Euro VI 460 （一番大きいやつ）, PowerShift G280-16 R

また、途中で出てくる「MAN TGX Euro6 の一番安い標準販売モデル」の構成は以下になります。
MAN TGX Euro6
XL, 4×2, D1556 LF09 243 Euro 6d, TipMatic 12AS2330 DD

なお、New Actros の場合燃料消費はダッシュボードに表示される残量から計算しているため、2L 程度の誤差が出ます。TGX Euro6 の場合は消費量の表示がありますが、それは現実的な燃料消費がオフの設定でもオンと仮定した場合の値が表示されるため、満タンの状態からカレーのガレージを出てパリのガソリンスタンドで給油量を見ることで消費を判断しています。まあスタートもゴールも同一都市内なので傾向を判断する程度なら問題ないでしょう。

現実的でない燃料消費の場合

いきなりですが現実的な燃料消費をオフにした場合を先に提示します。オフの場合は構成や走り方や貨物の重さに関わらず燃費が一定になり、またエコドライブの効果がかかるとされています（逆に言えばオンの場合はエコドライブは無意味）。エコドライブはLV6になっています。

確かに、トレーラーを引いているかどうかだけに依存し、それ以外の要素は無関係のようです。トレーラーを引いているならコンテナキャリアを空荷で引いていても、ローローダーに61tの機関車を載せていても同じ燃費です。いくら現実的ではないとはいえ極端すぎでは…

シャーシとリフトの影響

シャーシは若干の影響があるようです。リフトアップ/ダウンでは影響は無いようです。6×4 と 6×2 は後輪群の前側が駆動輪かどうかの違いだけで形状は同じなんですが、燃費についても同じになるようです。

トランスミッションやエンジンの影響

PowerShift G280-16 R は比較的低速走行向けのトランスミッションで、これで 90km/h を出すとエンジン回転数が 1600rpm ぐらいと適正トルク範囲を超えてしまい、燃費が悪化します。というわけでトランスミッションやエンジンを変更した場合と、トランスミッションは同じで最高 70km/h で走った場合の消費を提示します。当たり前ですが燃費に大きく影響します。

キャビンの影響

キャビンも車体重量や空気抵抗に影響するかも、と思って調べてみました。8×4/4 のシャーシだと一番大きい GigaSpace しか選択できないので、ここだけ 4×2 のシャーシで計測しています。どうも影響なさそうです。

トレーラー重量の影響

こちらも当たり前ですが影響します。ちなみに荷物61tは重すぎて 90km/h 出ている時間が短めです。

車種の影響

上で出てきた MAN TGX Euro6 との比較になります。

ここまで来たらそりゃ影響はあります。

まとめ

おおむね影響がありそうなところでは実際に影響がある、という結果になったかと思います。

で、ここまで計測しといてなんですが、私燃費について別にリアリティを求めているわけではありません。そんなわけで初期設定の非現実的な燃料消費でデカいトラックを回すことにしようと思います。操作性が悪くなるのは慣れということで。