Ut Video Codec Suite の開発に使っている Mac の中身を Yosemite + Xcode 6.4 にしました。
レポジトリが git になったので Mac 上でも git が必要なわけですが、元の環境(OS X 10.7 Lion + Xcode 3.2.6)には git は入っていませんでした。Git 本に書いてある方法でインストールしようとしてみましたが、SorceForge からダウンロードしたものは Marvericks 以降を仮定しているせいなのか実行すると SIGILL で死に、MacPorts 経由でインストールしようとすると Xcode が古すぎる(3.2.6 なので実際ものすごい古い)と文句を言われます。ソースからビルドしようかとも思いましたが、せっかくなのでクソ古い環境を一新することにしました。新しい環境なら(ちょっと古いものが)最初から入っているらしいので。
Xcode 3.2.6 と Xcode 6.4 とでは SDK の持ち方が異なるため、アップグレードするとなると新しい環境にとっての古い SDK を取っておく(/Developer/SDKs 以下にあるものを移動しておく)作業が必要になります。で、せっかくなのでインストールされていない古い SDK も取っておこうと考えました。これは Apple の開発者サイトのダウンロードページから古い Xcode をダウンロードし、dmg ファイルを開いた(マウントした)状態で Xcode.app/Contents/Developer/Platforms/MacOSX.platform/Developer/SDKs/ 以下にあるディレクトリを丸ごと取り出すことで達成できます。あまり古すぎると .pkg 形式のインストーラが入っているだけなので、この方法は使えません。少なくとも Xcode 4.3.2 以降の dmg ファイルではこの方法が使え、Xcode 4.1 の dmg ファイルではダメのようです。
OS 自体のアップグレードは App Store からやります。ダウンロードボタンをポチっとすればそれで終わり…かと思いきや、しつこくパスワードを要求されます(おそらく普段使っていないせい)。どんだけ認証させる気だ。ともあれダウンロード完了してインストールが始まります。
次いで Xcode のインストール。これは前述の開発者サイトからダウンロードしたものでインストールします。特に難しいことはありません。nasm が相変わらず古い(なんと Xcode 3.2.6 の時に入っていたものと同じ!)ため、新しいもので置き換える作業をまた行います。
結果、git は /usr/bin/git にあるものが使えますし、コンパイラも clang 3.6 ベースのものになったため C++11/C++14 も使えるようになりました(確認してないけど)。一段落です。
追記: 17日に iOS 9 と同時に Xcode 7 がリリースされましたね…
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