Bフレッツの同一のタイプ(=ニューファミリーとかベーシックとか)を同時に複数本導入し、単一のホストを PPPoE クライアントとして使おうとすると問題が起きます。

とりあえず記述を簡単にするために、導入したBフレッツはベーシックで、セッションプラスは契約せず、そのためBフレッツ1本あたり2セッション張れる、ということにします。

Bフレッツを複数本導入すると ONU が複数台来るわけですが、Ether フレームをちゃんと狙った ONU を経由して NTT 側に届けるために、VLAN スイッチを駆使します。PPPoE クライアント側の Ether インターフェイスは1つだけです。

この環境で、まず1つ目の ONU 経由で2セッション(契約上限)だけ PPPoE セッションを張ります。ここまでは普通。次に2つ目の ONU 経由で PPPoE セッションを張ろうとすると、PPPoE サーバが全く応答しません。全く応答しないというのは契約セッション数上限を超えて繋ごうとした場合にこういう挙動になるのですが、2つ目の ONU 経由ではまだ1つも張っていないので、応答がないのは異常です。

さらに、1つ目の ONU を経由している PPPoE セッションのうち、適当な1セッションを切断した後で、2つ目の ONU 経由で PPPoE セッションを張ろうとすると、今度はちゃんと張れます。しかしもう1セッション張ろうとすると、やっぱり応答しません。つまり、2本のBフレッツの合計で2セッションしか張れていないことになります。本来なら2×2=4セッション張れるはず。

おかしいなぁ、と思って、もう1台別のマシンを VLAN スイッチに接続して PPPoE クライアントにしてみると、当たり前ですが、それぞれのマシンで2セッションずつ、合計4セッション張れます。どちらのマシンでも両方の ONU を経由して1セッションずつ張る場合でも、やっぱりちゃんと張れます。ということは NTT 側で MAC アドレスを元になんらかの制限をかけている(or制限がかかってしまっている)のではないかと推測されます。

それぞれの ONU 経由ではちゃんと契約上限セッション数を守っているのだから、セッションを拒否されるいわれはないのですが、こんなことやる人はほとんどいないんで NTT の側も気づいてないんでしょうか。こんなことをやるような人は自力で問題を回避できるでしょうし(私も自力で回避した)。

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